現在、トップや巻き物を除くほとんどの釣りでフロロカーボンが使われていると思います。
ボク自身もリールに巻かれたラインのほとんどがフロロカーボンです。
フロロカーボンラインのほとんどが透明なクリアラインです。クリアーが主流のフロロカーボンですが、透明なことには理由があると思います。
しかし、今回はそこは触れずに色鮮やかなマーカー付きライン【FCスナイパーAZAYAKA】の優位性に注目したいと思います。
FCスナイパーAZAYAKAとは?
シューター・FCスナイパーAZAYAKAとは前FCスナイパーAZAYAKAの後続モデルです。3〜20lbのラインナップで、75m巻きと300m巻きの二種類があります。
その特徴はクリアーが主流のフロロカーボンの中で色鮮やかな彩色によって圧倒的に視認性が高いことでしょう。
- クリアー65cm
- ピンク 15cm
- イエローグリーン15cm
- オレンジ 15cm
- グレー 5cm
- 計115cm がワンストロークとなります
天候、時間帯によって目視しやすい色があると思います。全てのカラーが水面上に出てアングラーから見えるようになることで、クリアーとクリアーの間にカラー部分(マーカー部分)を集中させることで何かしらの色が見えやすいようになっています。
- クリアー 40cm
- オレンジ 15cm
- クリアー 40cm
- ピンク 15cm
前作はカラーパターンが二種類しかなく水面上にワンパターンのカラーしか出ていないこともありました。また、マーカー部分が集中していない為ピンク、もしくはオレンジが目視しにくい状況ではAZAYAKAのメリットを発揮しにくいことも多々ありました
FCスナイパーAZAYKAのメリット。見えることによる圧倒的なアドバンテージ
AZAYAKAを初めて使った時率直に思ったことが「こんなにも取り損ねていたアタリがあったのか」ということです。
今までは透明のフロロカーボンを使っていたのですが、マーカー付きのラインは敢えて避けていました。なぜかというと色付きのフロロカーボンは弱いと聞いていたからです。ナイロンラインは色付きが多いですが、フロロは透明なモノが多いことから、『色を入れると弱くなる』ということはあながち間違いではないのではないのかなと思っています。
使ってみると透明のラインと比較しても弱いと感じることはなかったのですが、圧倒的なアドバンテージを前にして食わず嫌いだったことを後悔したほどです。
使ってこなかったことを後悔したAZAYAKAのアドバンテージですが、なんと言ってもラインに出る変化が大袈裟な話全て分かってしますことでしょう。
- 微妙なラインの変化がわかる
- リグや角度によって変わるがワンストローク115cmなので水深、レンジの大まかな把握ができる
透明なラインでもラインの動きは見えます。しかし、AZAYAKAの場合は見えるというよりも『浮き』と言った方がいいかもしれません。イメージとしてはヘラブナ釣りみたいな感じです。
一瞬ラインテンションが緩んだり、そのまた逆も然り。透明でも見えないことはないのですが、釣りの精度が向上する!これがFCスナイパーAZAYAKAの最大のアドバンテージだと思います。
マーカーを最大限に利用することで巻き物のレンジコントロールをすることにもマーカーが活躍します。ワンストロークが115cmであることを意識してクリアーのエンド部分にルアーを結部ことでシャローの巻き物のレンジコントロールが飛躍的に向上します。
シャローと言ってもラインが斜めになっていることでワンストローク目は水中に入っていることが多いと思います。その場合2ストローク目のマーカーが水上に出ているはずですが、水面上に出ている15cmのマーカーが上下しないようにキープしながら巻くことである程度のレンジキープができるはずです。
ルアーがアングラーに近づくにつれてラインの角度が鈍角になり確実にレンジキープできるわけではありませんが、何の目印もなく闇雲に巻くよりはグッと精度は高くなるはずです。
操作系の釣りには完璧? AZAYAKAの意外な欠点
一見完璧に見えるAZAYAKAですが、意外な欠点が存在します。それは『線径が太い』ということです。
正確にはAZAYAKAが太いのではなくFCスナイパーブランド自体が太いのです。モデルチェンジ以降前作のFCスナイパーよりもワンランク太くなってしまいました。
FCスナイパーAZAYAKA 12lb | FCスナイパーAZAYAKA 14lb | フロロリミテッド 12lb | フロロリミテッド 14lb |
dia:mm: 0.310mm | dia.mm: 0.330mm | dia.mm: 0.285mm | dia:mm: 0.310mm |
FCスナイパーAZAYAKAの12lbとフロロリミテッド14lbが同じ線径なのです。ちなみにAZAYAKA14lbの線径0.330mmといえばフロロリミテッド16lbと同じ線径です。
この結果からわかるように標準の線径よりもワンランク太いラインということになります。
太い番手の場合はそこまで影響はないかと思いますが、3lb、4lbといった細番手を使うフィネスで受ける影響は大きいです。
これは個人的なことなのですが、AZAYAKAでミドストをやると目がチカチカして非常に疲れます(笑)
ミドストは透明なライン推しです。
まとめ。それでも使いたいFCスナイパーAZAYAKA
アタリや変化が目で見てわかるラインがAZAYAKAです。AZAYAKAを使うことでこんなにも取り損ねていたアタリがあったのかと痛感するかもしれません。
線径が少し太めなのでフロロリミテッドのような線径が細い部類のフロロカーボンと比べると少し不満はあるかもしれません。
しかし、そんなことは圧倒的なアドバンテージが掻き消してくれるでしょう。確実に目視できることのアドバンテージがこんなにも大きいことなのかと。
フォールのアタリを取るだけでなく、横の動きのレンジキープでもマーカーの恩恵を受けることができます。同じスピードで巻いてきたとしても一定のレンジを引いてくることはできないと思います。マーカーの位置をキープしながら巻くことで今までのリーリングが如何にアバウトなものだったのか・・・そんなことをアングラーに教えてくれるラインがシューター・FCスナイパーAZAYAKAです。