キムケンがアメリカから持ち帰ってきた新メソッド・ジグスト。ジグ撃ちがピンの釣りなのに対してジグストはピンから広範囲を探って来るサーチベイト的な使い方もできちゃいます。
カバーの中からオープンウォーターまで場所を選ばずにハイアピールで誘って食わすことができるテクニックです。
今回は近頃、一気に普及してきたジグストについて解説していきます!
アメリカから日本にやって来た新メソッド・ジグストとは?
ジグストとはキムケンさんがアメリカから持ち帰って来たテクニックですが、ジグストというだけあってラバージグをミドストのようなロッドアクションでスイミングさせるメソッドです。
ラバージグというばカバー撃ちを連想する方が多いのではないでしょうか?
カバー撃ちのようにカバーにジグを入れて着底、数回アクションしてすぐに回収。これが王道な使い方だと思いますが、それだけでは横の動きに反応するバスを拾えないことが多くなります。
ではカバーにチャターやスイムジグをカバーに入れてしまえばいいのではないかということになると思いますが、チャター、スイムジグではカバーの奥まで入れることができません。
- カバーの奥でファーストフォールからの着底で食わせる
- 着底後のアクションで食わせる
- フォール、アクションの後はジグストの横の動きで誘うことができる
ジグ撃ちならファーストフォールから着底、数回のアクションして回収で一連の流れは終わりですが、ジグストはそこから横の動きに派生することができます。
ジグ撃ちが縦の釣りならば、ジグストはジグ撃ちの縦の釣りにミドストのような横の釣りをプラスすることで一回のキャストでより効率的に釣っていくことができます。
ジグストとスイムジグの違い
スイムジグもジグストも中層を引いてくるので同じように感じる人も多いかと思います。
スイムジグはただ巻きで長い距離を巻いてくることが多い釣りですが、ジグストの場合はラインスラッグをシェイク(叩く)しながら引いてくるのでスイムジグのような横の線の釣りではなく、横の釣りでありながら若干の上下の動きが入ります。
横の動きに若干の上下の動きが入ることでジグが連続して動き続け水を動かすので、ルアーのパワーはスイムジグ以上にハイアピールになります。
ジグストのロッドアクション
ジグストはミドストのようにラインスラッグを出した状態のままラバージグをアクションさせます。ミドストロッドのようにラインスラッグを出しやすいロッドではないので少し勝手は違いますが、ラインスラッグを操作するということは同じです。ラバージグでミドストをしてみると思えばイメージしやすいと思います。
音が小さめなのでイヤホン推薦
ロッドアクションは文字ではイメージしにくいと思うのでキムケンさんの動画を参考にして頂くのがいいと思います。ミドストほどラインをダラダラにしていませんが、リールのハンドルの巻き方を特に注目して頂きたいです。
ハンドルをカクカクと回してジグが手前に寄って来た時に発生する無駄なラインスラッグだけを回収していることがわかると思います。
関連記事:【ミドスト】のやり方を再確認!!オススメのタックル・ワームを紹介。
ジグストもミドストと同じくラインを張りすぎないことが重要です。ラインを張ってしまうとただのスイミングになってしまいます。キモはラインを巻きすぎないことです。
ジグストのタックルセレクト
ジグストはサーチベイトとしても使えるハイアピールなテクニックですが、所詮はラバージグです。基本はカバー撃ちからの横の動きという流れになります。なのでカバーで使えるタックルセレクトという考え方が基本となります。
ジグストに向いたロッド
ジグストといっても基本はカバーからスタートすることが多いです。なのでカバーからしっかり魚を引っ張り出せるパワーが必要になります。
ラインスラッグを出した状態でラインスラッグを操作する釣りなのであまりにガチガチでティップまで棒のようなロッドでは体に相当な負担が掛かります。操作感を考慮して7フィート以下のMH〜Hぐらいのジグロッド、もしくはテキサスロッドをオススメします。
ティップがガチガチのロッドでもできなくはないのですが、本当に疲れます。シェイクした時にティップがある程度入ってくれるロッドがオススメです。
ボクも最初はワイルドサイドWSC-610Hでやっていましたが、長時間続けると手首に負担が掛かって来て辛くなってしまったので、現在はワイルドサイドWSC-610MHを使ってします。
ジグストに向いたリール
ジグストのリールの選択ですが、これは普通にカバー撃ちで使っているリールでいいと思います。注意事項としては極端にハイギアなモデルは避けたほうがいいということ。
ジグストはラインスラッグを張らないことが重要です。ハンドルを回すのはシェイクして発生した無駄な糸ふけを取るだけなので、ハイギア過ぎるリールは逆にジグストをやりにくくしているだけです。ハイギアでゆっくり巻くとこは案外大変なものです。オススメはカバー撃ちも考慮してギア比7:1ぐらいの普通のハイギアモデルです。
ジグストのラインセレクト
オープンウォーターでサーチベイトとして使うだけなら12lbもあれば十分だと思いますが、カバーに絡めることが多い釣りなので14lb以上は必要です。常にルアーが動き続けているのでルアーを丸呑みにされていることが多いのがジグストの特徴です。できれば16lbぐらいのフロロカーボンがいいと思います。
ボクの場合はフットボールやフリーリグと兼用のタックルでやることが多いのでFCスナイパーAZAYAKA14lbを使っています。
FCスナイパーは太めのラインなので(14lbでフロロリミテッドの16lbと同じ線径です。フロロリミテッドよりもワンランク太いラインと考えていただければわかりやすいと思います。)16lb以上はゴワゴワして使いにくいです。
AZAYAKAは75mで買うとかなり割高なラインです。300m巻きがありますので300巻きで買うと結果的に安くつきますよ。撃ちモノには全てAZAYAKAを使っていますが、300m巻きを50〜60m巻いて使っています。
1012SV スプールやZPI NRC001Mの場合、下巻きなしで14lbが60m巻けます。
関連記事:ZPI NRC001Mのインプレ。どんなルアーに向いてる?使用感などまとめ
ジグストにオススメのラバージグ
ジグストといってもラバージグなのでぶっちゃけなんでも好きなものを使えばいいかと・・・。
今回は実際に使っているジグを2つ紹介します。
DEPS コンツァージグ
コンツァージグはヘッドが低重心化されたことによってスイミング姿勢が安定します。中層を引っ張ってくるジグストでは安定したスイミング姿勢が重要になります。
コンツァージグには大型のフックと一回り太いシリコンスカートが搭載されています。大きめのシャッドテールワームをトレーラーにすることも多いので大きめのフックが役立ちます。また、リューギ製のフックなのでTCコートも当然施されています。
太めのシリコンスカートがついていることでジグストの上下運動でラバーがフレアした時に水を動かす力が強くなります。
関連記事:ジグストには【コンツァージグ】巻きでも撃ちでも使える万能ジグ
DEPS フラットバックジグ
フラットバックジグも低重心化されたヘッドによりスイミング姿勢が安定します。カバーにも強く根掛かり回避性能も高く、スイミングにもいい!落として良し、引いて良しのラバージグですね。また、コンツァージグよりも安定して入手しやすいのというところもポイントです。
ジグストのトレーラー
ジグストのトレーラーは普段ジグ撃ちで使っているようなホッグ系でOKです。
普段使っているようなホッグ系や、もう少しピールが欲しい時はシャッドテール系を動きによって使い分けるといいでしょう。
ボクの場合はDepsのスパイニークロー、バークレーのパワーウィグラー、パワーホッグ4インチを使っています。
関連記事:レジェンドパワーホッグとパワーホッグの違いは?オススメの使い方・リグを紹介2018年9月2日
他にもバサロアクションのドライブビーバーやブルフラットなんかもおもしろそうだなと思っています。今後この2つも使い込んでみようと思っていますので、また記事にしようかなと。
まとめ
カバー撃ちだけでは反応しなかったバスに対して横の動きでバスにアピールできる【ジグスト】
同じ横の動きのスイムジグ以上、チャター未満もアピール力ですが、スイムジグ、チャターでは攻めることができないカバーの奥までルアーを入れることができることがジグストも強みですね。
スイム中のバイトも常に動かしているのでバスの食い込みが深くガッツリと口の奥に入るので、フッキング率の高さがジグストの特徴です。ガッツリ飲まれることが多いのあまりライトなラインは厳禁です。
サーチベイトとしても使えるのでクランク、スピナーベイトほどのスピード感はありませんが、カバーがあればカバー撃ちを絡めながらサーチできるので『釣りの効率が』上がります。
釣りの効率を高めることができることがジグストの最大のメリットなのかもしれませんね。