前回の18スティーズの続きです。前回はスティーズの各部重量などを確認していきましたが、後編ではインプレションを含む内容でお送りしたいと思います。
17、18スティーズの特徴はなんと言ってもダイワのお家芸とも言えるマグシールドを排除したということでしょう。
12、15モデルのイグジストをメインリールとして使用してきたのですが、使っていくうちにマグシールドは必要ないと感じていたのでマグシールドが排除されたスティーズタイプ1、タイプ2は気になりますよね。
18スティーズタイプ1の外観・変更点
スティーズタイプ1と15イグジストの外観・変更点を確認していきます。何度も言いますが、個人的にこのリールの最大の特徴はマグシールドレスということでしょう。
ダイワの営業の方に確認したのですが、スティーズ(スピニング)のベースとなったモデルは15イグジストだそうです。
15イグジストからマグシールドを抜いて各部チューンしたのがスティーズなのです。
ラインローラーの変更点
15イグジストのラインローラー
スティーズタイプ1のラインローラー。わかりにくいですがマグシールドラインローラーが搭載される以前の機種に近い形状に変更されています。
シールドを形成させる為の磁石が必要なくなったから?真相はわかりませんが、軽量化にも貢献しているはずです。
ローターの最も外側にあるラインローラー部分が軽くなったことで巻きの軽さにも関係してくるのではないでしょうか。
余談ですが、以前15イグジストのラインローラーをサードパーティ製のラインローラーに交換したのですが、ラインローラーと中に入っている磁石を取り除いたことでローターのウエイトバランスが狂ったことがあります。
リーリング中にローターがブレているのがはっきりわかるほどだったので、付属の調整用のウエイトをローターに取り付けました。
エアローターの変更点
15イグジストのエアローター。見慣れた形状ですね。しかし、スティーズのエアローターはこうなります。
エアローターの形状が微妙に違いますが、重要なのはそこではなく、ローターの上の部分に注目してください。
ここが最も大きな違いです。この段差によってラインがスプールの内部に入り込んでシャフトに巻きつくトラブルを軽減してくれます。
ちょっとした些細なことかもしれませんが、ラインを目視しにくいナイトゲームはもちろんんのこと、ライトラインを扱う場合は便利な機能です。この機能によってスプールシャフトにラインが巻きつくトラブルが皆無と言ってもいいぐらいに減りました。
スプール形状の変更とラインを巻く時の注意
15イグジストのスプール。何も気にせずスプールエッジの下までラインを巻いています。
ラインの太さ、種類によって巻き量は調整しますが、だいたいこんな感じではないでしょうか?
続きましてスティーズのスプールです。スティーズのスプールは一段下に段差がありますので、そこまでラインを巻くようにします。
従来通りエッジの下まで巻くと巻きすぎになりますので注意が必要です。
スティーズのインプレ・使用感
ライトリグメインに使用してきました。
購入後ハンドルをZPIのファンネルに交換しているので、ノーマルでの使用感ではないのでご了承下さい。
巻き心地・巻き感度
マグシールドを排除した恩恵か?とても軽い巻き心地です。
ハイギアモデルを使用した時にハイギアとは思えない巻きの軽さに驚きましたが、ノーマルギアモデルは更に軽い巻き心地になってます。
巻き始めが重たいというメガティブはフィーリングは一切なく、大げさかもしれませんが、指一本で巻けるのではないかと思う巻きの軽さです。
軽くリーリングできるのでハンドルで感じる負荷の変化を感知しやすい、スムーズな巻き始め、止めたいところでハンドルを止める事も容易になります。
関連記事:ZPIのカスタムハンドル【 ファンネル】が廃盤・・・。次回作の発表は?
(2018年10月28日追記:ハンドルをZPIのファンネルに交換してハンドルを軽量化して使っていますが、もう異次元巻き心地です。巻きのフィーリングを追求するならファンネルに交換するのも1つの手ですね。どうやら今年で廃盤のようですが・・・)
ドラグ性能
ドラグ性能については、15イグジストと同じATDなので大きな違いは感じられません。
両機種共にATDドラグによって、魚にしっかりとテンションを掛けながらやりとりできるので、魚を早く浮かせることができます。
まとめ
軽量な15イグジストをベースにマグシールドを排除したモデルがスティーズです。
マグシールドが入っていないので淡水専用ですが、(私は気にしてませんがw)圧倒的な巻きの軽さ、巻き感度を備えています。
ローターにラインが入り込み込まないような仕組みやスプールエッジの変更などライトラインを使う上では完全にイグジストの上位互換となっています。
今では18イグジストがフラッグシップモデルなので当たり前かもしれませんが。
今後は替えスプールを用意してバス釣り、ライトゲームで使います。(今は面倒ですがラインを毎回抜いてます・・・)
18イグジストのようなヌメヌメした巻き心地ではありませんが、18イグジストよりも巻き自体は軽くなっていますので、ライトゲームやエリアトラウトでより軽い巻き感を求める、ライトリグで繊細なハンドリングを求めるならスティーズは最良の選択になるのではないでしょうか。